ガラスへの想い |
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私が感じている『ガラスの魅力』について、気儘に述べます。 その魅力の根源は、ガラスが基本的に光を透過する物質であることに集約できると思います。 また、容器に張った水の一部を想いの形のままに切り出せたら...それを可能にしてくれるのもガラスです。 そこで人はガラスに悪戯をします。それは時には、無色透明、均質なクリスタルガラスであったり、 あるいはガラス内部や界面で光を吸収、反射、散乱、屈折、干渉させる要因を持ち込み、 それらを組み合わせたりして、光がガラスと戯れて発した結果を楽しみます。 ここで「内部で」というのが重要です。 例えば内部着色とコーティング着色のビンを置いて見つめて下さい。 光の変化に対していろいろな表情を見せるのが前者です。 作家は、作者の思想、知性、感情、その他感性を移入して作品を形造り、人の感性との一層強い共鳴を引き出すことに腐心する訳ですが、ガラスの本性を掴めば、それに充分応え得る素材であることが大きな魅力です。 もう一つ、全く個人的に抱えているガラスへの想いがあります。 趣味で作品を造り始めてから、ガラスは非常に自己主張が強いと気付きました。作者を無視して作品以前に先ずガラスであることを誇示し、向こうから絶対に近寄っては来ない素材です。 そういった個性派とのおつき合いも魅力の一つです。 ガラスは、美的にしろ技術的にしろ楽しい話題を提供してくれる面白い物質です。同好の志との意見交換を期待しております。 若林 肇 |
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| 若林はかせプロフィール ◆昭和40年 通産省 工業技術院 大阪工業技術試験所(現 産業技術総合研究所)に入所、ガラス研究室に所属。 ガラスに関する物性研究、評価技術、製造技術、新素材などの研究開発に従事。 その間、九州大学 流動研究員、米国レンセラー工科大学 招聘研究員、主席研究官、新材料技術センター長。 ◆平成6年 大阪工業技術研究所 退職。 同年 山村硝子株式会社(現 日本山村硝子)入社。ニューガラス研究所長。ガラスの新材料開発に従事。 ◆平成15年 同社退職。 ★趣味は、ガラス工芸(キルンワーク)、ゴルフ、山歩きなど。 |