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arrowkinari arrow 特集 arrow とんぼ玉とは: 第1回「とんぼ玉」ってなぁに?

とんぼ玉とは

*トンボ+玉=?

とんぼ玉とは一般的に、「色ガラスでいろいろな模様をあしらった、穴のあいたガラス玉」のことを意味します。

かつてとんぼ玉は模様や形によって呼び名が分けられていましたが、現在では無地の玉も含めて、穴のあいた手作りのガラス玉を総称して、「とんぼ玉」と呼んでいます。

イメージ

専用のガスバーナーでガラスを熔かすことから始まって、模様や形の成形など、全部の工程をひとつひとつ人の手で作るとんぼ玉。

その美しい模様と色彩が特徴のとんぼ玉は、古来より世界各地で作られており、2つとして同じものがありません。

*とんぼ玉。その名前の由来とは。

この、「とんぼ玉」というちょっとふしぎな呼び名。
その名前の由来は、「たくさんの小花のような丸い模様のついたとんぼ玉」が、トンボの複眼に似ていることから、蜻蛉(とんぼ)玉と呼ばれるようになった、と言われることが多いようです。

江戸時代中期には、すでにその名称が一般的に使われていました。

享保17年(1732年)の『萬金産業袋(ばんきんすぎわいぶくろ)』(三宅也来 編)という当時の物産案内書に、とんぼ玉について次のような記述があります。

とんぼ玉
地は瑠璃、
或は白きに赤き花の散らし紋あり。
焼物の如く見えて、
至極うつくし。

「深い赤味のある青や白色の地色に、赤い花の散らし模様がついている玉」、 これを「とんぼ玉」と呼んでいたことが分かります。

とんぼ玉詩

とんぼ玉の名前の由来。他にはこんな説も...

本物はどれ?



●江戸時代に中国から舶来されたとんぼ玉の中に中国名で「蜻蛉玉」というものがあり、それがそのまま和名になったのではないか...という説。

●むかし古墳からたくさんとんぼ玉が出土したことから、古墳(英語でtomb)をローマ字読みして「とんぼ玉」と呼ばれるようになった...という説。

古墳の説に関しては、とんぼ玉の名称が定着したのが江戸時代以降とされることから、否定的な意見もありますが、とんぼ玉の名前の由来については実のところ、はっきりしたことは分かっていないようです。

とんぼ玉は、英語では「Glass Beads(グラスビーズ)」、「Lampwork Beads(ランプワークビーズ)」、
中国語では「玻璃珠」、「琉璃珠」などと呼ばれています。

Lampwork Beadsというのは、むかし海外では、とんぼ玉をバーナーではなく、ランプに風を送ってガラスを熔かして作っていたことからつけられたもので、その他はいずれもガラスの玉を意味する名称です。

「とんぼ玉」という、この風変わりな名称は、中国ではかつてまれに使用された形跡があるだけなので、日本独自の呼び名と言えるでしょう。

ではこの「とんぼ玉」、いったいいつ頃から作られていたのでしょうか。
実は、とても古く、長い歴史を持っているんです。

次回は「とんぼ玉の歴史」について。 お楽しみに。

参考文献:
「とんぼ玉」 由水常雄著
「世界のトンボ玉」 谷一尚/工藤吉郎著

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